歯周病は全身疾患にもつながります
早期発見・早期治療で健やかな毎日を
こんなお悩みありませんか?
心あたりのある方は、歯周病かもしれません
- 歯ぐきの色が赤い、もしくは変色している
- 歯ぐきがむずがゆい
- 疲れていると歯肉が腫れやすい
- 歯と歯の間に隙間ができて食べ物がはさまりやすい
- 歯磨きをすると血がでる
- 歯が長くなってきたように感じる
- 歯ぐきがブヨブヨしている
- 口臭がきつくなった
歯周病とは?
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進行すると歯を支える骨を溶かして歯を失うことになり、近年では糖尿病・心疾患・誤嚥性肺炎など、全身のさまざまな病気を引き起こすリスクがあることがわかってきています。
「毎日歯磨きをしているから大丈夫」と思っていても、歯周病は重症化するまで自覚症状がないことが多く、気づいた時には手遅れになってしまうかもしれません。
初期の段階で治療を始めれば、進行を緩やかに抑えることが可能です。自覚症状が出る前から、検診や予防で早期発見・早期治療を心がけてください。
歯周病の原因は?
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プラークは歯や歯ぐきをいためる毒素を吐き出し続けるため、減らさないと歯ぐきの炎症も止まりません。 そのため、プラークをできるだけ減らすことが歯周病治療の大きな目的です。
歯周病と全身疾患
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お口の健康を守ることは、全身の健康を守ることと考えて、歯周病には注意しましょう。
歯周病と全身疾患の関係
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糖尿病
歯周病は糖尿病の合併症といわれるほど、多くの糖尿病患者が罹患していることがわかっています。糖尿病は歯周病を引き起こし、歯周病による炎症性物質が糖尿病を悪化させるという悪循環に陥ってしまいます。近年では糖尿病患者の口腔ケアが重要視され、医師と歯科医師が連携して歯周病治療に取り組むことも増えています。
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肺炎
日本人の死因4位である肺炎は、死亡する方の90%以上の人が65歳以上の高齢者です。高齢者に多い誤嚥性肺炎は、お口の中の歯周病の細菌が食べ物や唾液と一緒に誤って気道下に入って肺が炎症を起こしてしまうことが原因の1つです。
誤嚥性肺炎を予防するためには、歯周病の予防も重要だということがわかります。 -
認知症
認知症の中でも「アルツハイマー型認知症」にかかっている人の多くが、歯周病によって歯を失っています。歯がなくなることで、「咬む刺激」によって脳に届く伝達物質の量が減り、脳が収縮して症状を進行させてしまう可能性が考えられます。
入れ歯は天然歯よりも咬む力が減るため、できる限り天然歯でしっかり咬むことが脳の健康にもつながるのです。 -
低体重児出産・早産
歯周病を罹患している妊婦さんは、早産や低体重児出産のリスクが通常よりも約7.5倍も高くなるといわれています。これは、タバコやアルコール、高齢出産などによる原因よりも高い数字です。
さらに、女性ホルモンの変化で口の中の細菌が増えたり、つわりで歯磨きがうまくできなかったりと、歯周病にかかりやすくなってしまいます。妊婦さんや妊娠を予定している方は、赤ちゃんのためにも健康な口腔環境に保ちましょう。
歯周病治療の流れ
検査適切な診断や処置のために、各種検査を行います。
●歯周ポケット検査
先端に目盛りがついた器具で歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行度を計測します。歯周病でない場合は歯周ポケットが浅く、深いほど歯周病が重症であることを表しています。また、この検査で出血の有無や歯ぐきや歯周組織の状態も確認します。●レントゲン検査
目視ではわからない歯槽骨の状態をチェックします。歯槽骨が溶けているかどうかもわかるので、歯周病の進行度を知ることができます。カウンセリング検査結果をもとに現在の状態をくわしくご説明し、患者様ごとに適した治療方法をご提案いたします。
初期治療まずは基本的な歯周病治療を行います。
●ブラッシング
基本的、かつ重要な歯周病治療の1つです。
患者様のお口の中は歯並びや歯肉の状態がそれぞれ異なり、お一人お一人に合ったブラッシング方法があります。自己流ではなく、プロの目から見たブラッシングで歯周病を予防・治療しましょう。●スケーリング
歯科衛生士が専用の器具を使って、歯の根の表面についた歯石を除去します。長期的に付着した歯石は硬くなり、患者様が自分の歯ブラシでは取ることが難しくなっています。そのため定期的に歯科医院で除去することが大切です。進行した歯周病の治療症状に合わせて治療を行います。
●歯周ポケット搔爬(そうは)術
軽度の歯周病に対して行う治療です。痛み止めの麻酔を用いて細い器具を歯周ポケットに入れ、歯根の表面に付着した汚れや歯周病菌に感染した組織を取り除きます。表面が清潔になった歯根は、歯ぐきがぴったりとくっつくようになるので、再び汚れがたまる可能性が低くなると考えられます。
これで改善が見られない場合は、歯ぐきを切り開いて処置をする「歯肉剥離搔爬手術(フラップ手術)」を行います。目視できない部分を切るため、直接目で確認しながら処置ができるメリットがあります。- ・手術後に麻酔が切れると痛みが出る可能性があるため、痛み止めを処方いたします。
- ・切開後は1週間ほどで抜歯をいたします。それまでは傷口をこすったりしないようにしてください。
- ・術後、不衛生な状態になると再発する可能性があります。定期的な検診とクリーニングを受けて健康な状態を保ちましょう。
歯肉剥離搔爬手術(フラップ手術)●エムドゲイン再生療法
歯周病によって溶けてしまった歯槽骨の再生を促す治療です。骨よりも歯ぐきの再生スピードの方が早いため、骨が再生されるべき場所に歯ぐきが侵入してしまうことがあります。それを防ぐために「エムドゲインゲル」というものを投与し、歯ぐきの侵入を防ぎつつ、骨の再生が促進されることが期待できます。エムドゲインゲルは2~4週間ほどで、体内に吸収されます。
・エムドゲインゲルの主成分はエナメルマトリックスたんぱく質で、2002年に厚生労働省の認可を受け、世界約40ヶ国で使われている安全性の高い成分です。定期検診・メンテナンス
治療が完了したら終わりではなく、せっかく治療した歯周病を再発させないためのケアが必要です。歯科医院で受けるプロフェッショナルケアと、ご自宅で行うセルフケアを組み合わせて、歯周病の原因となるプラークをできる限り付着させないようにしましょう。